
毎月お金が足りない…でも何を削ったらいいかわからない
「節約しよう」と思うたびに、食費や外食費に目がいく。でも、どれだけ食費を削っても月に2,000〜3,000円が限界で、生活のゆとりはほとんど変わらなかった。
第二子が生まれて専業主婦になったとき、家計を見直そうとはじめて家計簿アプリを使ってみた。そこで気づいたのが「固定費の高さ」だった。食費より固定費のほうが何万円も多い——そのことに、33歳になるまで気づかなかった。
あれから2年。通信費・光回線・保険・サブスクの4つを順番に見直して、固定費を月2万円以上削減することができた。失敗もあった。怖くて動けない時期もあった。でも「やってみたら意外と難しくなかった」というのが正直な感想だ。
この記事では、私・みほが2年かけて取り組んだ固定費見直しの全記録を、金額と失敗談も含めて正直に書いていく。
この記事でわかること
- 固定費見直しを始めた理由と最初に気づいたこと
- 通信費・光回線・保険・サブスクの4ステップ別の削減方法と実際の金額
- 2年間で合計いくら削減できたか(失敗談と断念した項目も含めて)
- 固定費見直しで変わったのはお金だけでなかった、という話
見直す前の私の家計——固定費が月18万円もかかっていた
2023年の春、第二子が生まれた直後に、はじめてちゃんと家計を把握しようとした。マネーフォワードというアプリに口座を連携して、毎月の支出をカテゴリ別に集計してみた。
食費・日用品・子どもの費用……いろんな項目を合計していくうちに、ある数字で手が止まった。固定費の合計が月18万円を超えていた。
📝 みほの体験談
2023年春・みほの固定費内訳(実際の数字):住宅ローン:月12万円 / 通信費(夫婦2回線):月8,000円 / 光回線(ドコモ光):月5,500円 / 生命保険(夫):月32,000円 / 生命保険(みほ):月13,000円 / サブスク各種:月7,500円 ──── 合計:月185,000円
世帯の手取りは月35万円前後。住宅ローンで12万円が消え、残る生活費は月23万円。その中から食費・日用品・光熱費・子どもの費用……を全部まかなわないといけない。
「なんか毎月ギリギリだと思っていたけど、これが原因だったんだ」とはじめて気づいた瞬間だった。食費を節約するより、固定費を少しでも下げるほうが効果が大きい。固定費は毎月ずっとかかり続けるお金だから、1回見直せば効果が長く続く。
ただ、どこから手をつければいいかわからなかった。住宅ローンは今さら変えられないし、保険は怖くて触りたくない。格安SIMも聞いたことはあるけど、電波が繋がらなくなったら怖い。「節約したい気持ちはあるけど、一歩が踏み出せない」——そういう状態がしばらく続いた。



固定費って、一度決めたらずっとそのまま払い続けるんですよね。だから見直しが遅れると、それだけ長く損し続けることになる。気づいたときが動きどき、と思うようにしました。
みほが取り組んだ固定費見直し4つのステップ
- 通信費の見直し(格安SIMへ乗り換え)
- 光回線の見直し(プロバイダ乗り換え)
- 保険の見直し(FP相談で整理)
- サブスクの整理(使っていないものを全部カット)
なぜこの順番で進めたか——「怖さ」が少ない順に動いた
固定費の見直しを始めようとしたとき、最初に悩んだのが「どこから手をつけるか」だった。保険・住宅ローン・通信費・光回線……どれも大事そうで、どれも失敗したくない。
私が決めたのは、「失敗しても取り返しがつく順番」から動くことだった。万が一うまくいかなかったとしても、すぐに元に戻せるかどうか。それを基準にした。
通信費(格安SIM)は、もし電波が繋がらなくても大手に戻せばいい。サブスクは「また使いたければ再契約すればいい」という安心感がある。保険は影響が大きいため、専門家(FP)に相談してから動いた。
住宅ローンは動かさなかった。金利の変動や諸費用の計算が複雑で、今の自分には判断が難しいと感じたからだ。「借り換えを検討する」という段階には来ているが、まだ実行には至っていない。難しいことに手をつけて動けなくなるより、確実にできることから始める方がいい。
固定費見直しを先延ばしにすると起こること
固定費は毎月自動的に引き落とされる。見直しを1ヶ月先延ばしにするたびに、削減できたはずの金額が1ヶ月分ずつ積み上がっていく。私の場合、2万円の削減を半年遅らせていたら12万円の機会損失になっていた計算だ。
「怖さ」が少ない順に動く、が正解だった
ポイント難しそうなものを後回しにして、まずやりやすいところから動く。小さな成功体験が「次もできる」という自信になった。
通信費の見直し——3ヶ月悩んで動いたら月6,000円削減できた
「格安SIMに乗り換えようかな」と思い始めたのは2023年の夏だった。ただ、乗り換える前の3ヶ月間、私はずっと躊躇していた。
一番の不安は「電波が繋がらなくなること」だった。夫が「ドコモじゃないと安心できない」と言っていたのも頭に残っていた。だから楽天モバイルのエリアマップを何度も確認して、川崎市の自宅周辺が問題ないことを確かめてから申し込んだ。
⚠️ 乗り換えで失敗したこと(本当にありました)
夫の端末がSIMロック解除されていなかったことに、乗り換え後に気づいた。申し込んだSIMが届いたのに、夫のスマホに挿しても楽天回線が使えない。解決するまでに約2週間かかって、その間ずっと「やっぱりやめればよかった」という後悔があった。
SIMロック解除は乗り換え前に必ずやるべき作業だということを、後から知った。SIMロックの確認は端末の設定画面から数分でできる。これを知っていれば焦らずに済んだ。
失敗はあったけれど、最終的な結果は出た。夫と私の2回線で、月8,000円だったものが月2,000円になった。月6,000円、年間で7万2,000円の削減だ。この削減額を見て「やってよかった」と思えた。
乗り換え前にやっておくべきこと
① エリアマップを確認する(自宅・職場・よく行く場所)
② 端末のSIMロック解除(設定→一般→端末管理などから確認)
③ MNP番号を取得してから申し込む(番号そのまま使う場合)
これだけ事前に確認すれば、失敗のほとんどは防げる。



格安SIMって、電波が不安で踏み出せないんですよね…



私も同じでした。でもエリアマップで確認してから動いたら、日常生活では全く問題なかった。躊躇している時間が一番もったいないと今は思います。
光回線の乗り換え——申し込みから工事まで6週間かかった話
通信費の見直しが終わった2ヶ月後、次は光回線に取り組んだ。ドコモ光からNuro光への乗り換えだ。
申し込み自体はオンラインで30分ほどで終わった。でも問題はその後だった。工事の予約を取ろうとしたら、最短でも6週間後しか空いていない。「もっとすぐに開通できると思っていた」という期待が完全に外れた。
さらに工事当日は朝8時から夕方18時の間で指定が難しく、午前中にしか時間が取れない私には調整が大変だった。当日は子どもの昼寝中に作業員が来て、子どもが起きそうになりながらの対応でバタバタした。
⚠️ 光回線乗り換えで想定外だったこと
申し込んでから工事まで6週間かかった。繁忙期や地域によってはさらに長くかかることもある。「来月の引き落としから安くなる」という期待は捨てて、2〜3ヶ月先の節約として計画した方がいい。
苦労はあったが、結果は出た。月5,500円だった光回線代が月3,200円になり、月2,300円の削減に成功した。おまけに通信速度が3倍以上速くなって、リモートワーク中の夫が「これ全然違う」と喜んでいた。
光回線乗り換えは「今すぐ動かなくていい」から検討しやすい
工事まで時間がかかる分、今月申し込んで2ヶ月後に開通する計画が立てやすい。違約金・キャッシュバックのタイミングを確認してから動けばリスクも少ない。
保険の見直し——FP相談で月8,000円削減できた理由
固定費の中で一番怖かったのが保険の見直しだった。「保険を減らして、もし病気になったらどうするの」という不安がずっとあった。それに「FPに相談するって、保険を売りつけられるんじゃないか」という疑念もあった。
でも友人の勧めで、無料のFP(ファイナンシャルプランナー)相談を試してみた。実際に行ってみると、担当のFPさんはこちらの家計を聞いた上で「必要ない保険」を指摘してくれた。売ることよりも、整理することを優先してくれている印象だった。
指摘されたのは夫の保険だった。生命保険に特約が4つ付いていて、そのうち「ガン特約」と「入院特約」が内容的に重複していた。どちらか一方で十分なのに、両方に保険料を払っていたことになる。また月払いで払っていたものを年払いに変えるだけで保険料が下がることも教えてもらった。
保険を見直す前に知っておきたいこと
保険は「入っているだけで安心」ではなく、内容が重複していると保険料だけ二重払いになる。特に複数の保険に加入している場合は、特約が被っていないか確認することが重要だ。自分で判断するのが難しければ、FPへの無料相談が一番確実。
FP相談を受けた結果(みほの実績)
before夫の保険(月32,000円)+みほの保険(月13,000円)=月45,000円
after重複特約を整理して月37,000円に(月8,000円削減)
※補償内容は同等を維持しながら保険料を下げた
保険は一番怖かったけれど、プロに相談することで「何が必要で何が不要か」がはっきりした。「怖いから手をつけない」のが、一番もったいなかった。
サブスク整理——「使っているつもり」が12個もあった
2024年の春に、サブスクの整理に取り組んだ。「まず全部書き出してみよう」と思って、クレジットカードの明細を3ヶ月分さかのぼって確認したら、サブスクの請求が12サービスあった。
正直、自分でも把握できていなかった。「使っているつもり」のサブスクが、月1〜2回しか使っていなかったり、ほぼ使っていないのに解約するのが面倒で放置していたりした。
私の場合、Amazon Prime・Netflix・AppleMusic・育児アプリ2つは残した。Hulu・Disney+・電子書籍2つは解約した。「なんとなく入り続けていた」ものを全部カットした形だ。
サブスクは小さな金額でも、積み重なると大きくなる。月500円でも年間6,000円。3つで年間18,000円だ。解約しても「また必要になったら再契約すればいい」と気楽に考えるのが、サブスク整理のコツだった。
サブスク整理の結果
12サービス・月7,500円 → 5サービス・月3,000円
月4,500円の削減。年間54,000円。解約して「やっぱり必要」と思ったサービスは今のところゼロだ。
2年間でトータルいくら削減できたか——正直な数字を公開
4つの見直しを経て、2年間でどのくらい固定費を削減できたか。実際の数字をまとめる。
2年間の固定費削減結果(みほの実績)
通信費:月6,000円削減
光回線:月2,300円削減
保険:月8,000円削減
サブスク:月4,500円削減
─────────────
合計:月20,800円の削減
月2万円以上の削減。年間にすると約25万円だ。この金額が毎月の生活費の「余裕」として残るようになった。
一方で、うまくいかなかった取り組みもある。電力会社の乗り換えは、新電力の倒産ニュースが続いて不安になり、途中で見送った。ウォーターサーバーの契約は、月額コストを計算したら浄水器より高くなることがわかって断念。ふるさと納税も「確定申告が複雑になる」と夫に言われて、まだ実行できていない。
失敗や断念した項目があっても、それはそれでいい。「削れなかった費目」がわかるだけで、家計の全体像が見えてくる。今後取り組む余地があるのは住宅ローンの借り換えと自動車保険の見直しで、現在試算中だ。
固定費見直しで変わったのは、お金だけじゃなかった
固定費を月2万円以上削減できたことで、生活の余裕が生まれた。でも変わったのはお金の数字だけじゃなかった。
一番変わったのは「お金に対する不安感」だ。以前は「毎月なんかギリギリ…」という漠然とした不安がずっとあった。でも固定費を把握して、削れるところを削ったことで、「今の生活費はこのくらいかかって、この部分は下げられない」という全体像が見えるようになった。
わからないから不安なのであって、数字が見えると対処の仕方も見えてくる。それが一番の収穫だったと思う。
固定費の見直しは、決して難しいことじゃない。最初の一歩が怖いだけで、動き出してしまえば意外と進む。「難しそうで手が出せない」と思っている人こそ、まずやりやすいところから試してほしい。
あなたの固定費、いくつ見直せそうですか?
サブスクを残すか解約するかの判断基準
まとめ:固定費の見直しは「知っているかどうか」で決まる
私が2年かけてやってきた固定費の見直しは、特別なことではなかった。格安SIMへの乗り換え、光回線の変更、FP相談、サブスクの整理——どれも、やり方を知ってしまえば難しくない。
でも「知らないまま」でいると、毎月何万円もの削減できたはずのお金が出ていき続ける。固定費は毎月自動で引き落とされるから、見直さない限り止まらない。
一番最初にやることは「家計簿アプリで固定費の合計を出すこと」だ。数字が見えると、次に何をすべきかが見えてくる。



「どこから始めればいいかわからない」という方は、まずアプリで今の固定費を全部書き出してみてください。数字を見るだけで、次の一手が見えてきます。一緒に少しずつやっていきましょう。






