
住宅ローンの借り換えって、やった方がいいって聞くけど、自分に当てはまるのか正直わかりません…
「住宅ローンの借り換えをしたら月2万円安くなった」という話を耳にするたびに、「うちも対象になるんだろうか」と思ってきた。でも何から調べればいいのかわからず、ずっと後回しにしていた。
みほが借り換えを本格的に検討し始めたのは、固定費の見直しをひととおり終えて「次はローンを見ようか」と思った2024年のことだ。結論から言うと、みほの場合は借り換えで月約1.8万円の削減になる試算が出た。でも実際に手続きしたかどうかは、この記事の後半で正直に書く。
この記事では「借り換えで得をする人の条件」「試算の方法」「実際の手続き」を順番に説明していく。
この記事でわかること
- 住宅ローン借り換えで得をする人の3つの条件
- 試算の方法と「みほの場合いくら削減できるか」の実例
- 借り換えにかかる諸費用の計算方法(見落としやすいポイント)
- 借り換え申し込みから完了までの手順
- 借り換えをしない方がいいケース(条件が合わない場合の代替策)
住宅ローンの借り換えを考え始めたきっかけ——月12万円のローンを見直せるか試算した
みほが住宅ローンを組んだのは2021年。購入価格は4,000万円で、頭金500万円を入れて3,500万円を35年ローンで借りた。当時の金利は変動金利0.625%で、月々の返済は約12万円。
2021年は「歴史的低金利だから変動金利で十分」という雰囲気があった。でも2024年に入ってから「日銀が金利を引き上げるかも」というニュースが増えて、変動金利のリスクを意識するようになった。同時に、「今より金利が低いところに借り換えられるのでは」という話も出てきて、本格的に調べ始めた。
📝 みほの体験談
借入残高:約3,150万円(5年経過)
現在の金利:変動 0.625%(当初設定のまま)
残り期間:30年
月々の返済:約12万円
「もし金利が上がったら月の返済が増える」という不安があった
「借り換えれば金利がさらに下がるのか、それとも諸費用を考えると損なのか」——調べる前は答えが出なかった。でも実際に試算してみると、数字でクリアに見えてきた。



借り換えは「なんとなく良さそう」で動くと後悔します。必ず試算してから判断するのが大切。試算自体は無料でできるので、まず数字を出すことが先決です。
借り換えが得になる3つの条件
- 現在の金利と借り換え後の金利の差が1%以上ある
- 残りのローン期間が10年以上ある
- 残高が1,000万円以上ある
借り換えで得をする人の3つの条件
住宅ローンの借り換えは「誰でも得になる」わけではない。諸費用(手数料・保証料・登記費用など)がかかるため、削減できる利息と諸費用のバランスで判断する必要がある。一般的に言われる「借り換えが得になる3条件」をそれぞれ説明する。
差が0.5%未満だとほぼメリットが出ない。1%以上で諸費用を引いても得になりやすい。
残り期間が短いと諸費用を回収できないことが多い。15〜20年以上残っていると効果大。
残高が少ないと利息削減額も小さくなる。1,000万円以上あると諸費用との差し引きでプラスに。
みほの場合、残高3,150万円・残期間30年という条件は、借り換えの3条件に合致していた。問題は「金利差」だ。2021年に組んだ変動金利0.625%に対して、2024年時点で最も低い変動金利は0.3%台の銀行もあった。
ただし、変動から変動への乗り換えは「金利上昇リスクの解消」にはならない。みほは「変動→固定への借り換え」も検討したが、固定金利は1.5〜2%台になるため月々の支払いが増える計算になった。このあたりの判断についても後半で詳しく書く。
借り換え前に確認すること——残高・金利・諸費用の計算方法
借り換えを判断するには、「削減できる利息総額」と「借り換え諸費用」を比較する必要がある。みほが実際にやった計算手順を紹介する。
借り換えコスト(諸費用の目安)
解決①事務手数料:借入額の2.2%が多い(残高3,000万円なら約66万円)
解決②登記費用:抵当権の移転・設定費用。司法書士費用込みで10〜15万円
解決③保証料:ネット銀行は保証料なしが多い。大手銀行は残高の2〜3%の場合も
解決④印紙代:2〜6万円程度(借入金額による)
みほの場合、ネット銀行(住信SBIネット銀行)に借り換えたと仮定すると:
諸費用の合計:約80〜90万円(事務手数料約66万円+登記費用約15万円+印紙代等)
一方、金利0.625%から0.32%に下げた場合、残高3,150万円・30年で利息総額がいくら減るかを計算すると、約200万円以上の利息削減になる試算が出た(シミュレーター使用)。
実際の借り換えシミュレーション——みほの場合はいくら得になるか
「利息削減200万円 vs 諸費用90万円」なら、差し引き110万円のプラス。これは数字上は借り換えすべき状況だった。月々の返済に換算すると、約1.8万円の削減になる計算だ。
みほの借り換えシミュレーション結果
現在の金利:0.625%(変動)月返済 約12万円
借り換え後の金利:0.32%(変動)月返済 約10.2万円
月々の削減額:約1.8万円
総利息削減(30年):約220万円
諸費用:約88万円
差し引き効果:約130万円のプラス
数字だけ見れば「今すぐ借り換えすべき」という結論だ。では、なぜみほは実際に借り換えを即決しなかったか。
変動金利のまま乗り換えることへの不安が残ったからだ。金利が上がり始めているこの時期に、変動→変動の乗り換えをしても「金利上昇リスク」は解消されない。固定金利への借り換えも試算したが、月々の返済が増えるため家計的に厳しかった。



固定と変動のどっちで借り換えるかって、どうやって決めればいいんですか?



これが一番難しい判断です。金利の動向・家計の余裕・リスク許容度によって変わります。専門家(FP・銀行の相談窓口)に試算してもらうのが安心だと思います。次の記事で固定vs変動について詳しく書きます。
借り換え申込みの手順と必要書類
「借り換えをしよう」と決めた場合、実際の手順を説明する。みほは借り換えを検討中に「申し込み手順だけは把握した」ので、その流れをまとめておく。
仮審査の申し込みから新ローン開始まで、全体で2〜3ヶ月かかることが多い。「今月中に完了させたい」という感じでは動けないので、余裕を持って手続きを始めることが大切だ。
借り換えで後悔しないための注意点
借り換えで「やらなければよかった」という人の多くは、以下のような見落としをしている。
⚠️ 借り換えで見落としやすいポイント
諸費用を借入に含めると結果的に借入額が増えて損になるケースがある
団体信用生命保険(団信)の比較を忘れると、保障内容が後退する場合がある
返済中の「繰り上げ返済手数料」が新銀行では有料になることがある
住宅ローン控除の適用条件を確認しないと節税メリットが変わる場合がある
特に「団信(団体信用生命保険)」は見落とされやすいポイントだ。現在の銀行で「がん団信」などの手厚い保障が付いている場合、新しい銀行では同じ保障が付かないケースがある。団信の内容を比較しないまま借り換えると、保険の保障内容が下がっているのに気づかないという事態になる。
「借り換えしない」という選択肢も正解になるケース
みほが借り換えを即決しなかった理由として、「今の変動金利→変動金利への乗り換えでは、金利上昇リスクの不安が残る」という点があった。数字の上では得になる試算が出たが、今後の金利動向によっては結果が変わる可能性があるという判断だ。
借り換えをしない方がいいケース
残り期間が10年未満:利息削減より諸費用が大きくなる可能性
金利差が0.5%未満:諸費用を回収するまでに時間がかかりすぎる
近いうちに完済・売却予定:諸費用が無駄になる
代わりにできること
今の銀行に金利引き下げを交渉する:諸費用ゼロで金利低下の可能性あり
繰り上げ返済を検討する:利息総額を減らす別の手段
固定・変動のバランスを専門家に相談する
みほが選んだのは「今すぐ借り換えするのではなく、今の銀行に金利の引き下げ交渉をする」という方法だった。次の記事(#026)でこの交渉の話を詳しく書く予定だ。
借り換えを検討すべき状況、いくつ当てはまりますか?
まとめ——借り換えは「試算してから判断」が正解
住宅ローンの借り換えは、条件さえ合えば月1〜2万円の削減になる可能性がある。でも「なんとなく良さそう」で動くと、諸費用を考慮し忘れて損をするリスクもある。
大切なのは「試算を無料でやってみること」だ。モゲチェックなどの借り換えシミュレーターや、銀行のFP相談(無料)を使えば、自分の場合の数字が出てくる。その数字を見てから判断しても遅くはない。
住宅ローンは固定費の中でも最大の支出。「変えられない」と思い込まずに、一度試算してみることをおすすめする。



借り換えが難しい場合でも、「今の銀行に金利引き下げを交渉する」という方法があります。次の記事で借り換えのタイミングと交渉の話を詳しく書きます。




