【全手順】電力会社の乗り換え方法と失敗しないための注意点/断念した私がそれでも伝えたいこと

電気代が高くて…電力会社を乗り換えたいけど、何から始めればいいかわからない

電力自由化が始まって以来、「新電力に乗り換えると安くなる」という話は聞いたことがある人も多いと思う。実際に乗り換えて毎月の電気代を下げている家庭もある。

ただ、私・みほは電力会社の乗り換えを検討して、最終的に断念した経験がある。理由は「新電力の倒産が相次いだニュースを見て怖くなったから」だ。

だから、この記事は「電力会社を乗り換えて節約できた!」という成功体験記ではない。乗り換えを検討して断念した私が、「それでも乗り換えを考えているなら知っておいてほしい注意点」を正直に書く記事だ。

乗り換えにはメリットもリスクもある。どちらも知った上で判断するための情報として、全手順と注意点をまとめる。

この記事でわかること

  • 電力会社を乗り換えるとどのくらい節約できるか(目安と条件)
  • 乗り換えの全手順と、事前に確認すべきポイント
  • 新電力のリスクと「倒産したらどうなるか」の正直な答え
  • 私が断念した理由と、乗り換えに向いている人・向いていない人
目次

電力会社を乗り換えるとどのくらい節約できる?——目安と条件

電力会社の乗り換えによる節約額は、家庭の電気使用量や契約する新電力のプランによって大きく異なる。一般的な目安として、以下のような数字が言われている。

1人暮らし
月200〜500円程度
使用量が少ない分、差額も小さい
2〜3人家族
月500〜1,500円程度
プランによって差が出やすい
4人以上家族
月1,000〜3,000円程度
使用量が多いほど効果が大きい

ただし、これはあくまで目安だ。節約できる金額は「どの新電力に乗り換えるか」によって大きく変わる。また、2022〜2023年の電力価格高騰の影響で、新電力の料金が大手電力会社より高くなるケースも一時的に起きた。

「安くなる」という情報だけを鵜呑みにせず、現在の自分の料金と比較した上で判断することが大切だ。

節約効果が出やすい家庭の条件

月の電気代が8,000円以上ある(使用量が多いほど差額が出やすい)
オール電化住宅(電気使用量が多いため節約幅が大きくなりやすい)
特定のサービスとセット割が使える(ガス・インターネットとのセットでさらに安くなるケース)
まず自宅の直近3ヶ月分の電気代を確認してから検討するのがおすすめ。

乗り換え前に必ず確認すること——3つのチェックポイント

電力会社を乗り換える前に、必ず確認しておくべきポイントが3つある。これを飛ばすと、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりやすい。

乗り換え前に確認しないと起こる失敗

失敗①解約手数料(違約金)を知らずに乗り換えて、かえって損した
失敗②賃貸物件で「勝手に乗り換えはNG」だったのに気づかず申し込んでしまった
失敗③プランの料金体系をよく確認せず、結果的に高くなってしまった

乗り換え前の必須チェック3点

現在の電力会社に解約手数料・違約金があるか確認する
多くの大手電力会社は違約金なしだが、一部のプランや新電力から新電力への乗り換えでは発生することがある。
賃貸物件かどうか確認する
賃貸の場合、電力会社の変更に管理会社や大家の許可が必要なケースがある。事前に確認を。
比較サイトで現在の料金と比較した上で申し込む
「安そう」という印象ではなく、実際の料金シミュレーションで比較してから決める。
この3つを確認してから進めれば、後悔のリスクがぐっと下がる。

私が乗り換えを検討したとき、賃貸じゃないし違約金もないことは確認しました。でも次に出てきたのが「新電力の倒産リスク」という問題でした。

電力会社の乗り換え——4ステップの手順

  1. 比較サイトで候補の新電力を選ぶ(料金シミュレーション実施)
  2. 申し込み(Webフォームから10〜15分程度)
  3. 切替工事または手続き(基本は立ち会い不要・1〜2ヶ月かかる)
  4. 切替完了・新料金での請求が始まる

電力会社の乗り換え全手順——申し込みから切替まで

電力会社の乗り換えは、格安SIMへの乗り換えと比べると手続きがシンプルで、工事や立ち会いが基本的に不要だ。スマートメーターが設置済みの場合は特に、申し込みだけで切替が完了する。

01
現在の電気代を確認する直近3ヶ月の電気代(金額・使用kWh数)を把握する。検針票または電力会社のWebサービスで確認できる。
02
比較サイトでシミュレーション「電力比較サイト」で現在の使用量を入力してシミュレーション。候補の新電力を2〜3社に絞る。
03
新電力のWebサイトから申し込む名前・住所・現在の電力会社・お客様番号(検針票に記載)などを入力する。10〜15分程度。
04
切替完了を待つ申し込みから1〜2ヶ月で切替完了。スマートメーター設置済みなら工事不要。未設置の場合は工事の立ち会いが必要になることがある。

現在の電力会社への解約連絡は、新電力会社が代わりに行ってくれる場合がほとんど。自分で解約手続きをする必要はない。手続きが一番大変なのはSTEP 1の「現在の電気代を把握すること」かもしれない。

新電力のリスク——「倒産したら電気が止まる?」の正直な答え

2022年以降、電力価格の高騰を受けて新電力が相次いで撤退・倒産したというニュースがあった。「新電力が倒産したら電気が止まるの?」と心配した人も多いと思う。

⚠️ 新電力が倒産・撤退した場合に起こること

・新電力の倒産・撤退が決まると、「最終保障供給」という制度が自動的に適用される
・その地域の大手電力会社(東京電力・関西電力など)が引き続き電気を供給してくれる
・電気が突然止まることはない——ただし、最終保障供給期間中は料金が通常より高くなる場合がある
・通知が来たら、速やかに新しい電力会社か元の大手電力会社に切り替える必要がある

結論として、新電力が倒産しても電気が突然止まることはない。でも一定期間、料金が高めの「最終保障供給」に入ることや、また別の電力会社に切り替える手間が発生することはある。

新電力の信頼性を見極めるポイント

大手企業グループの新電力を選ぶ(東京ガス、Looopなど経営基盤の安定した企業)
設立年・加入者数を確認する(実績のある会社を選ぶ)
料金の変動リスクを確認する(燃料費調整額の上限設定があるか)
小さな新電力より、知名度・規模のある会社を選ぶのが安心につながる。

私が乗り換えを断念した理由——正直に書く

2023年に固定費を見直し始めたとき、電力会社の乗り換えも検討した。比較サイトでシミュレーションをして、月1,000〜1,500円くらい安くなりそうだということもわかった。

📝 みほの体験談

ちょうどそのとき、ニュースで「新電力が相次いで撤退・値上げ」という報道が続いていた。電気代の高騰で、新電力が予想以上のコスト増に対応しきれなくなっているという内容だった。

「月1,000円安くなるかもしれないけど、撤退されたときの手間や、その間に一時的に高くなるリスクを考えると……今は大手のままでいいか」という結論になった。

正直に言えば、面倒くさいという気持ちが7割・リスクへの不安が3割くらいだったかもしれない。子どもが小さくて手が回らない時期だったこともある。

この判断が正解だったかどうかは、今もわからない。乗り換えていれば、その間に相当額の節約ができていた可能性はある。でも「よくわからないものには踏み込まない」という選択は、私のキャラクターに合っていた。

大切なのは「乗り換えるかどうか」より「納得して選択できているかどうか」だ。よく調べた上で断念するのも、一つの正解だと思っている。

そんな経験を持つ人が書く記事だから、逆にリスクが正直に書かれていて参考になります

ありがとうございます。成功体験だけを書いた記事より、失敗や断念も含めた方が判断の参考になると思って正直に書きました。

乗り換えに向いている人・向いていない人

電力会社の乗り換えが向いているかどうかは、生活スタイルやリスク許容度によって異なる。以下を参考にしてほしい。

向いている人

・月の電気代が8,000円以上ある
・持ち家(マンション・一軒家)に住んでいる
・経営基盤のしっかりした新電力を選べる
・問題が起きたときに対処する余裕がある
・ガスや通信とのセット割が使える環境にある

見送りが賢明なケース

・賃貸で管理会社の許可がまだ取れていない
・月の電気代が5,000円未満
・今の生活が忙しくて問題対処の余裕がない
・新電力の経営状況をよく調べていない段階

失敗しない電力会社の選び方——信頼できる会社を見極めるポイント

乗り換えを決めた場合、どの新電力を選ぶかが最も重要なポイントになる。「安ければどこでもいい」という選び方は、後でリスクになる可能性がある。

信頼できる新電力を選ぶための3つの基準

① 大手企業グループ・ガス会社・通信会社の電力部門
② 会員数・設立年の実績が公開されている
③ 料金上限設定・燃料費調整額の扱いが明確

「聞いたことがない会社だが安い」という場合は慎重に。電力会社は毎月の生活に直結するインフラのため、料金の安さだけで選ぶのはリスクがある。

比較サイトでシミュレーションするとき、「料金の安さ」だけでなく「その会社の規模・実績」も合わせて確認するクセをつけると、選択ミスが減る。実際に乗り換えた知人の口コミや評判を調べるのも参考になる。

電力会社の乗り換えで損しないための最終チェック

比較シミュレーションで「実際にいくら安くなるか」を確認した
解約違約金の有無を確認した
選んだ新電力の会社規模・実績を確認した
賃貸の場合、管理会社・大家に確認した
4つ全てチェックできたら、乗り換えのスタートライン。

みほが電力会社乗り換えを断念するまでの3ヶ月記録

「格安SIMができたなら電気もできるはず」と意気込んで調べ始めたみほが、「断念する」という決断に至るまでの3ヶ月を正直にまとめました。

1ヶ月目

比較サイトで調べ始めた

電力比較サイトでシミュレーションしたら、月1,500〜2,000円安くなる可能性があると判明。「これはやらないと損だ」と前向きな気持ちになって、具体的な手続き方法を調べ始めました。

2ヶ月目

新電力の倒産ニュースが続いて不安になった

調べている期間中に「新電力会社○社が撤退・倒産」というニュースが続きました。「電気が止まることはない(最終保障供給)」と知りましたが、「最終保障供給は料金が上がる可能性がある」という情報も見てだんだん不安になってきました。

3ヶ月目

「子どもがいる家庭でのリスクは取れない」と断念

月1,500〜2,000円の節約と、万が一のときの対処コスト・ストレスを天秤にかけて「今は見送る」と決断しました。「断念も正解」だと思っています。固定費削減は格安SIM・保険・サブスクで十分な効果が出ていたので、電気は今のままにしました。

よくある質問|電力会社の乗り換えについてQ&A

Q電力会社を乗り換えると月いくら節約できますか?

A家庭の電気使用量・地域・プランによりますが、月500〜3,000円程度の節約が目安です。電気使用量が多い家庭(月1万円以上の電気代)ほど効果が大きくなります。まず比較サイトでシミュレーションして「自分の家で実際にいくら変わるか」を確認することをおすすめします。

Q新電力が倒産したら電気は止まりますか?

A電気は止まりません。「最終保障供給制度」により、新電力が撤退・倒産しても地域の大手電力会社(東京電力・関西電力など)が一定期間供給を続けます。ただし、最終保障供給期間中は料金が上がる場合があります。

Q電力会社の乗り換えには工事が必要ですか?

A一般的な電力会社の切り替えには工事は不要です。申し込みから1〜2ヶ月で自動的に切り替わります。スマートメーターの設置が必要なケースがありますが、工事員が来ても短時間で完了します。

Q賃貸住まいでも電力会社を乗り換えられますか?

A原則として可能ですが、管理会社・大家に確認が必要なケースがあります。「一括受電契約」を結んでいる集合住宅(マンション全体で一つの電力契約になっている場合)は個別の切り替えができません。まず管理会社に確認してから申し込むことをおすすめします。

Q電力会社の乗り換えをやめた方がいいケースはありますか?

A月の電気代が5,000円未満の家庭(節約効果が少なく手間と見合わない)、賃貸で一括受電契約の建物、新電力の経営状況をよく調べていない段階、今の生活が忙しくて問題発生時に対処する余裕がない方は、見送りが賢明です。みほも子どもがいる環境でのリスクを考えて断念しました。

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電力会社の乗り換え、今の自分に当てはまる状況は?

□ 直近3ヶ月の電気代を確認していない → まずここから。検針票またはアプリで確認を
□ 比較シミュレーションをやってみたことがない → 無料サイトで5分でできる
□ 選択肢の新電力の信頼性を確認していない → 大手グループ系から選ぶのが安心
□ 賃貸で管理会社への確認が未了 → 許可を取ってから申し込む
□ 今は忙しくて対処できる余裕がない → 落ち着いてから検討してOK。焦らない

まとめ:電力会社の乗り換えは「条件が合う人には有効」な選択肢

電力会社の乗り換えは、条件が合えば毎月1,000〜3,000円の節約になる。手続きはそれほど難しくなく、格安SIMの乗り換えより簡単な部分もある。

ただ、新電力にはリスクもある。倒産・撤退の事例もあったし、電力価格の高騰によって一時的に大手より高くなるケースも起きた。だから「安さだけで選ぶ」のは避けてほしい。

私自身は断念したが、「十分に調べた上で信頼できる会社を選んで乗り換える」なら、十分に検討する価値のある固定費削減策だと思っている。

まず比較シミュレーションだけやってみてください。数字が出ると、判断がずっとしやすくなります。

乗り換えるかどうか迷っている方は、まず比較シミュレーションだけやってみてください。数字が出ると、判断がずっとしやすくなります。私は断念しましたが、あなたにとっての正解は違うかもしれません。

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